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生地(テキスタイル)について
 このページは2020年08月に書いております。
 私の個人での見解のため 間違っている場合があるかもしれません。 
 参考程度に読んでいただけるとありがたいです。

生地って色々あって どれを使ってよいか迷います。
生地を買うとき 型紙が決まったのにどの生地を選べばよいのか分からないとき
生地の特性を考えると選びやすくなることもあります。

生地には大きく分けて 織物(布帛)と編物(ニット)に分かれます。
最近では ここに不織布と言われる 繊維を絡み合わせたシート状のものもありますが
ここでは お洋服や小物に使われる布帛生地を中心にまとめております。

まずは 織物(布帛)生地
鶴の恩返しでぎっこんばったんと織っているのが 織物(布帛)です。
経糸(タテ糸)を通し 緯糸(ヨコ糸)を 上下に交差させて平たく織ったもの

ここでは 洋裁用語でよく使われる ”布帛”と呼ばせていただきますね。

布帛は大きく分けて3種類あります。
?平織
?ツイル(綾織・斜文織)
?サテン(朱子織)

糸の太さ、先染・後染め、糸番手、織り方などに違いがあります。


?平織は最も多い織り方で 裏表がないのが特徴です。
 プリント生地でない限り どっちが表??と分からなくなることもよくあります。
 生地屋さんが表シールを貼っていない場合で 自分で見ても表裏どっちか分からない場合は 生地キズがないきれいな方を表に使用しても良いかと思います。

・シャンブレー 先染白系のヨコ糸に色のタテ糸が特徴で 細い糸を使用したものが多く軽く柔らかで光沢があります。デニムと違い使い込んでも色落ちしにくい生地です。平織のためデニムと違い白糸が交互に表に出てきて霜降り調に見えます。裏地に使われることも多く 裏地の場合はタテヨコに違う色糸を使い玉虫色(見る角度で違う色に見える)になります。
・ブロード 多くは60~80番手の細い双糸
・ポプリン 多くは20~40番手の太い単糸
   ブロードとポプリンはある程度同じ布帛になります。区別があいまいなこともよくあります。
   多くが番手違いや生産国違いとも言われています。
 ・シーチング ブロードよりも厚みがあり 表面反射もありません。
・オックス 2本ずつ折る平織なので 通気性が良く柔らかいです。
・キャンバス(帆布) もともとは船の帆として利用するくらい丈夫で 濡れても水を通しにくい性質があります。
などになります。洋服ではなく カバンやポーチなどに使用されることが多い生地です。

?ツイル(綾織・斜文織)
  織り糸の交差点が斜めになるため 斜めに糸が渡っているように見えるのが特徴です。 織り方によって左綾と右綾があります。平織よりは強度に欠け摩擦に弱いですが その特性を生かしてデニムなどに使われています。
少し横伸びがあり しわになりにくい特徴もあります。
タテ糸・ヨコ糸の折り方本数で 三つ綾や四つ綾などと呼ばれることもあります。
・デニム タテ糸に太番手の先染めの色糸 ヨコ糸にタテよりも細い晒糸を使用した生地です。ダメージ加工したり長年履いて擦り切れたりするとタテ糸が切れてヨコの白い糸だけが残ります。色落ちしやすい生地になります。厚手のことが多いです。
ヨコ糸が白なので 裏から見ると白い部分が多く見えます。
セルビッチは 昔の織機を使用して織ったデニムで生地端(生地の耳)があるのが特徴です。生地幅が狭く生産性が悪いので高価なことが多いです。
・ダンガリー  多くは先染の色味のあるヨコ糸に 色味のない白系のタテ糸を使用します。シャンブレーとは反対でデニムに近い見た目になります。本来は綾織のものがダンガリーと呼ばれるのですが 最近はヨコに染糸を使用した平織の物をダンガリーと記載されているものも見かけます。

?サテン(朱子織)
タテ糸を多く表側に出すことで 光沢のある生地になります。
表面がつるつると滑らかなため 豪華な雰囲気がありドレスや裏地に使用されることが多い生地になります。

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